トップページ > 特集・おせち料理・正月料理 > 祝い肴3種から、おせち料理作りをはじめてみませんか?

祝い肴3種から、おせち料理作りをはじめてみませんか?

今は「おせち料理」はお店やネットで注文して購入することがあたり前の時代です。もちろんそれでも良いと思います。でも昔はやっぱり皆ご家庭で作っていたんですね。

伝統にこだわるも良し。いつもの料理と変わらないのも良し。お惣菜を多くいれても良し、全く何もしないもの良し。おせち料理は百人百様、いろいろなスタイルがあって良いと思います。

でもやっぱりある程度の伝統にはこだわりたいです。いろいろな料理がありますが、おせち料理って一番和の心を感じませんか?

ですから、今までおせち料理を作ったことがない方へ「祝い肴3種」だけでも手作りしてみて欲しいのです!


ところで、祝い肴3種って?


もともとはこの祝い肴3種とお雑煮があればお正月を迎えることが出来るとされていました。

祝い肴3種は関東と関西では違っていて、関東は、黒豆、田作り、数の子を組み物として考えます。

関西は、黒豆の替わりに、たたきごぼうを組み物としています。

祝い肴3種は、三つ肴とも呼ばれていて、五穀豊穣や子孫繁栄の願いが込められています。また江戸時代においても、これらの食材は比較的安く、農民や庶民でも手に入れることができたと言うことです。

ですから、いまはおせち料理は大変豪華ですが、元来はお雑煮と祝い肴3種だけであれば、正月を迎えることができたとされています。




祝い肴3種を作るために必要なもの?


まずは食材。

黒豆・・・これは乾燥している黒豆を買ってきます。産地は丹波の黒豆が名品なんですが、価格が非常に高いです。一般的な黒豆の倍以上はします。このあたりはお財布との相談になりますね。

田作り・・・材料としては「ごまめ」という乾燥した小魚を買ってきます。たぶんパッケージには「田作り」と書いてあると想いますのでそれを買ってくれば良いですね。一袋だいたい50gくらいですが十分な量になります。

かずのこ・・・かずのこはお正月近くなると「塩かずのこ」が出てきますのでそれを購入します。スーパーにならんでいるものの中には「味付けかずのこ」といってそのまま食べることができるものが売られていますので注意してください。

ごぼう・・・これは普通に売っているごぼうで大丈夫です。

その他には「ごま」が必要です。これは彩もありますので黒ごまではなくて白ごまを購入します。さらに、しょうゆやみりん、酒、砂糖なども普段の料理より多く使用しますので準備しておきたいところ。

ちなみに、おせち料理は特にしょうゆと砂糖を多く使用します。ですから健康面から考えると、減塩のしょうゆやノンカロリーの砂糖などを少し高いのですが使用すると減塩、ローカロリーに仕上がります。

そして、作ったものをお正月まで冷蔵保存するための保存容器や密封容器なども用意します。


祝い肴3種の作り方のポイント


一番時間がかかるのが黒豆です。

一晩煮汁につけて次の日から煮はじめます。とろ火でコトコトと煮込みますので私の場合はだいたい6時間くらい煮ています。圧力鍋などがあるともう少し時間短縮ができますけど。ですから、正月の2〜3日前から作りはじめる必要があります。

その次に時間がかかるのがかずのこです。これは一晩塩抜きをしないといけないので前日では間に合いません。

その他のものは前日でも十分間に間に合います。

また、どの料理も日持ちがしますので、早目に作っておいて冷蔵庫で保存しておくのがコツです。年の瀬はけっこう忙しいですからね。


祝い肴3種の料理レシピ


  • 黒豆・・・黒々とまめに健康で働けるように。食材としては丹波地方の大粒のものが有名です。またシワを出さないで煮るのが今の主流ですが、江戸時代には程よいしまりと平たい形が特徴の雁食いと言う種類の豆を使用してシワを自然に出すのが一般的でした。
    → 黒豆レシピ

  • ごまめ・・・五穀豊穣を祈願
    ごまめとはかたくちいわしを生で干したものを言います。五穀豊穣は「五万米」を当てていると言うことです。また、かつて田の肥料にもしたことから「田作り」とも言うそうです。小さいながらもお頭つきでめでたい一品です。
    → 田作りレシピ

  • かずのこ・・・子孫繁栄を祈願
    にしんの卵巣の塩漬けです。今は高級品なんですが、昔にしんが大漁の時には、捨ててしまうほどの安価な食材でした。昔は乾燥したかずのこを3日間お米の砥ぎ汁につけて戻して使ったと言います。
    → かずのこレシピ

  • ごぼう・・・根気がつく、家の土台がしっかりする、と言う縁起物
    昔のごぼうは太くそして硬いものが多かったので、叩いて繊維を柔らかくして使用しました。その為たたきごぼうと言う名前が残っていると言うわけです。
    → たたきごぼうレシピ


特集・おせち料理・正月料理・INDEX

おせち料理、正月料理のいわれ

祝い肴3種から、おせち料理作りをはじめてみませんか?

おせち料理の作り方・コツ 準備編
おせち料理の作り方・コツ 料理編

続けて行きたい…新年の「和食文化の習慣」

■おせち料理完成写真
2006年〜昨年まで作ったおせち料理の完成写真をアップ
2023年 2022年 2021年 2020年
2019年 2018年 2017年 2016年
2015年 2014年 2013年 2012年
2011年 2010年 2009年 2008年
2007年 2006年

■おせち料理作りの記録、メモ
おせち料理作りの献立決めから、料理手順、段取りなどの記録です。毎年作っている中から、2015年年末(2016年用)の記録、メモをアップしました。
おせち料理作りの参考にしてください。
2016年(2015年末)・おせち料理作り記録、日記 

おせち料理・正月料理レシピ

定番のおせち料理から海の幸、山の幸、野菜、卵を中心としたおせち料理、おせち料理のスイーツのレシピ 、お雑煮や七草がゆなど伝統的な正月料理のレシピ
おせち料理・正月料理レシピ一覧



おすすめ・特集




最新レシピ・おすすめレシピ

雑誌や本に掲載されているレシピを数多く作っていますが「これ、本当に美味しい!」と感じる料理って思ったほど多くありません。。。その中で最近特に美味しかったレシピを3品ご紹介します。

マーボートマトマーボートマト

栗原心平さんの料理レシピ。豆腐のかわりにトマトを使った一品。豚ひき肉とトマトの旨味が際立つ美味しさです。全体的に爽やかだけど、旨味が十分な旨味かあふれている逸品。


ポークジンジャーポークジンジャー

榊原大輔さんの料理レシピ。フレンチの肉焼きの技術を屈指し、家庭用にアレンジしたレシピ。驚くほどの豚肉の柔らかさとジンジャーソースが抜群の美味しさです。


厚揚げの南蛮風厚揚げの南蛮風

松本有美さんの料理レシピ。にんじん、長ネギ、しょうがを細切りにして、甘酸っぱい南蛮酢で味付け。それを厚揚げの上に乗せていただきます。厚揚げの他、肉でも魚でも合います。



過去にアップした料理レシピ・履歴はこちら



料理レシピ検索・食材ごとの検索はこちら



Information

焼売を生卵で食べる?
広告おとなの週末



減塩しょうゆならもっと多いのに…
広告無塩ドットコム



海の幸を食べて育った海の幸?贅沢真蛸
広告九州お取り寄せ本舗




何を作ったのでしょうか?↓↓

使用する食材はこの他にあたたかいご飯。ちなみに左側の葉ものは「あるハーブ」。
→ 答えはこちら





about me
管理人・座和庵(ざわあん)料理愛好人


⇒ プロフィールはこちら

◆ブログ
⇒ ささやく食材
◆Facebook
⇒ Facebook
◆X
⇒ X(Twitter)

ページのトップへ戻る